こんにちは!私は総合病院勤務している放射線技師です。日々、看護師の妻とともに医療現場で仕事をしています。
ここでは、現役診療放射線技師(現在6年目)の私が、心電図検定1級に約5か月程度で一発合格した勉強法について解説していけたらと思います。独学で複数の資格に合格してきた経験をもとに、再現性のある学習戦略をまとめていきます。

自己紹介
私は総合病院で勤務している診療放射線技師です。複数の資格を取得してきた経験をもとに、最短で攻略する方法を発信している「qualification-log」としてブログを運営していこうと思っています。遠回りしていた経験から「効率よく合格する方法」を体系化したいと思い、このブログを立ち上げました。
資格取得例
Microsoft Office Specialist
FP3級
診療放射線技師(大学で取得)
第一種放射線取扱主任者(独学合格)
心電図検定1級 など
このとおり、決して勉強が得意なタイプでもありませんし、頭の良い大学に通っていたわけでもありません。勉強の順番と取捨選択を意識して、才能よりも学習設計で結果が変わると実感しています。
このブログを読めば、使える参考書や勉強時間・勉強期間が把握できて、自分の進捗状況とも照らし合わせができると思います。
・無駄な教材を買わなくなる
・勉強計画で迷わなくなる/心理的な不安を少しは取り除ける
・忙しくても合格が現実的になる
今後、心電図検定1級を受験する方がほぼ最短で合格ラインに到達できる助力ができれば幸いです。
いきなり心電図検定1級に挑戦した理由
診療放射線技師という仕事は、一言でいうと医師の診断・治療に必要な「画像」と「放射線技術」を専門的に扱う仕事です。
主な仕事内容
①X線(レントゲン)撮影
②CT検査
③MRI検査
④血管内治療・IVR
⑤放射線治療
⑥アイソトープ検査
⑦超音波検査
⑧X線透視撮影検査 など
放射線技師の仕事は目立つ職種ではありませんが、医療の質を支える重要な役割を担っています。最近では、漫画「ラジエーションハウス」がドラマ化され認知度が少し広がりました。
この仕事内容の中で、④血管内治療というものに、心臓カテーテル検査室での仕事が含まれます。
心臓カテーテル検査室(心カテ室)というのは、簡単に言いますと、心筋梗塞などで運ばれてくる患者さんの治療を担っている場所です。心カテ室での、放射線技師の仕事内容は
・血管造影装置の操作
・医師の手技サポート(清潔野でのサポートも)
・緊急時での迅速な対応(心臓マッサージ、DC、PCPSの準備など)
・被ばく・安全管理
・使用するデバイスやカテーテルを清潔野に出す
などがあり、放射線技師の仕事内容の中でも特に緊張感のある仕事です。そんなところでも、仕事をするようになり、心電図の変化や心電図モニターに触れる機会がだんだんと増えていきました。
放射線技師にとって、心電図は必ずしも必須知識とは限りませんが、心電図を理解できれば、ワンテンポでも迅速かつ適切に対応できると考え、心電図検定を受験しようと決意しました。
いきなり1級を受験した理由は、心電図にかける勉強期間を短くしたかったためです。4級→3級→2級→1級と段階的にいくよりも、最短時間での合格ができるからです。
また、自分の理解を誤魔化さないためでもありました。日常業務では、経験や周囲の判断に助けられることも多く、自分自身の理解がどこまで通用するのかは、はっきりしないまま進んでしまいがちでした。あえて、1番難しい試験に挑むことで、足りない部分と向き合い、知識を整理し直すことにもつながると考えました。
そもそも心電図検定ってなに?
心電図検定は、一言でいえば医療業界の「心電図を読むスキルの客観的な証明書」です。 日本不整脈心電学会が主催しており、近年、医療従事者の間で非常に人気が高まっている公的な検定試験です。
医療現場において、心電図を「とる」のは簡単ですが「正しく読む(判読する)」のは専門知識が必要で、ここが多くのスタッフにとっての大きな壁になっています。
実際に受験している人は、医師・看護師だけでなく、臨床検査技師や学生、臨床工学技士など幅広い職種の方が受験しています。
また、心電図検定は1級から4級までの4段階に分かれています。
| 級 | 対象・難易度の目安 | 難易度イメージ |
| 4級 | 循環器勤務ではない看護師、学生など | 基礎中の基礎。正常と異常の区別。 |
| 3級 | 一般的な看護師、検査技師など | 臨床で出会う基本的な波形が読めるレベル。 |
| 2級 | 循環器専門の看護師、技師など | 専門医をサポートできる、かなり高度な判読力。 |
| 1級 | 循環器のスペシャリスト、熟練した技師 | 最難関。 複雑な不整脈や希少疾患も見抜くプロレベル。 |
合格までの勉強時間と勉強期間(勉強スケジュール)
まず、私が心電図検定1級を受験するにあたって、確認したことは”心電図をどこまで理解しているか”です。仕事柄、心電図に触れていますが、意識したことはあまりなく、分からなくても仕事自体はできていました。試しに、心電図の入門書「レジデントのための心電図」をさっと読んでみましたが、すでにしっかりと理解できていないと感じました。(おそらく4級レベル)これが、夏ごろです。
そのあと、心電図検定公式問題集を解こうとしましたが、まったく歯が立たず、一度諦めました(解説すら理解できなかった)
そのあとは、”まず知識を貯める”ことを重視して、勉強していきました。一度、夏の段階で自分の知識量に挫折し、焦りを覚えたことが非常に良かったと思います。ここからは具体的な勉強時間と勉強期間を記していきます。参考書やテキストと向き合っていた総勉強時間は約180時間程度であると認識しています。もちろん土日すべてにおいて2時間、3時間と勉強できていたわけではありません。
勉強スケジュール(平均時間)あくまで大体です。
| 7月 | 平日1時間:土日1時間 | 基礎知識を蓄積させる |
| 8月 | 上記と同じ | 4級・3級程度の問題に挑戦し確実に理解する |
| 9月 | 平日1時間:土日2時間 | さらに参考書を買い漁り、2級レベルの問題にも挑戦 |
| 10月 | 上記と同じ | youtubeを活用し理解を深め、参考書を周回する。 |
| 11月 | 平日1時間:土日3時間 | まちがえたところを復習&新しい問題集に手を出す |
| 12月~試験当日まで | 平日1時間:土日3時間 | 微妙な問題を徹底的に復習 |

使用した参考書たち
私は、VTは心室頻拍!くらいのほぼほぼ0知識からの受験でしたので、心電図に関する本をとりあえず、かたっぱしから購入しました。その中で、超初級→初級→中級→上級と段階的に、参考書を分類し、自分の知識レベルをあげながら、解き進めていく必要がありました。段階別に教材を紹介していきます。
※試験直前は売り切れることが多いので早めに確保がおすすめです。
超初級
・レジデントのための心電図
・読み方だけは確実に身につく心電図
初級
・心電図マイスターによる3級→1級を目指す鑑別力grade up講座の”ベーシック編”のみ
・心電図マイスターチャンネル 10日で読める心電図 右脚ブロック・左脚ブロック 心筋梗塞(初級編)ブルガダ波形や、早期再分極などの理解、心房細動、心房粗動の鑑別、完全房室ブロック、へ三ブロックなど
・心電図ビギナーチャンネル 3.4級対策問題
・現場で役立つ読み方が一気に身につく 心電図の学校
中級
・心電図トレーニング100
・心電図マイスターによる3級→1級を目指す鑑別力grade up講座”アドバンス編”
・実力心電図
・心電図の読み方:パーフェクトマニュアル
・心電図検定公式問題集
・2・3級合格をつかむ心電図問題集160&とことん解説〜ランダムに出題される練習問題と実力テストで本番に強くなる
上級
・心電図マイスターを目指す基礎力grade-up講座
・マイスターチャンネル全般
・マイスターが教える1.2級心電図完全対策マニュアル
・マイスターが教える1.2級心電図7日間最速ブースト
とこのように、おそらく受験者が購入するであろう、ほとんどの参考書を買い漁り、すべて解いております。超初級から順番に解いていけば、順当に一歩ずつ合格に近づいていくはずです。色々参考書を買い漁った理由は自分に合う参考書を探すためです。しかし、みなさんはすべての参考書を買い、読み解く必要は全くありませんし、何冊も購入することにお金を使う必要もありません。この中でも万人受けする厳選した3冊を別記事で紹介しています。良ければご覧ください。
勉強期間中の仕事中の過ごし方
勉強期間中の試験中の過ごし方は、なるべく心電図に触れることです。試験勉強中はあまり心臓カテーテルセンターに行く機会がなく、X線透視撮影室で透視下内視鏡検査や注腸検査、胃バリウム検査をすることが多くなっていました。
その中でも、隙間を見つけて、心カテ室で治療している患者さんの心電図をまずみて、どこが病変かを考え、そのあとに治療動画を確認して答え合わせを行うというゲームを1人でしていました。勉強をしていくなかで、やたらと心電図モニターが気になるようにもなっていき、当直中もレントゲンやCT検査がないときは、参考書などをながめているように心がけました。
もちろん、夜中の呼び出し対応や残業で帰りが遅くなる時もよくありますし、土日も仕事や当直をする病院ですので、残業した日は勉強はあまり頑張らないスタンスでいました。
逆に、一日中休みの日はできる限り勉強するように心がけていて、勉強のあとに美味しいご飯を食べに行くなどの楽しみを作ることでやる気と1日の達成感がでるようにしました。
職場の周りには、心電図の勉強をしていることを言っていませんでしたので、家族のみが応援してくれていました。
しなかった勉強法
僕がしなかった勉強法はすべてを最初から理解していくことです。
まず、2・3級程度と言われている”心電図検定公式問題集”を解こうとした所、まったく解けず、諦めてしまいました。最初にマイスターチャンネルも分かりやすいと評判でしたので、何個か漁りましたが、上級編などは難しすぎて理解ができなかったです。視聴する順番なども重要などだと感じました。
また、ノートを最初から作っていくこともしませんでした。
単純に時間がかかりますし、1級レベルになってくると最初に書いてまとめたところなんかは簡単すぎて時間の無駄だったとなってしまうのを防ぐためです。
よって、ノート自体は作りましたが少なくとも2級レベルに達してから、自分が知識があやふやな部分、今後何回も見直すだろう部分などを書くようにしました。これが時短につながったと思います。
よく”資格試験勉強は過去問から解け!”という言葉をよく耳にしますが、心電図検定は正式な過去問がなく、試験終了後問題は回収されます。よって、過去問がないのです。
しかも、解説も公式問題集は詳しくなく、知識が浅いと置いてけぼりになっていまいます。
心電図検定に関しては、過去問よりも、”知識を先に貯める”ことを強くおすすめします。
試験当日の様子
試験は、名古屋で受験しました。試験開始30分前に到着しましたが、すでに大勢の人が参考書とにらめっこしていました。しっかりと”時計とデバイダー”をもっていき、当日は参考書は緊張するので読まないようにしました。(音楽などでリラックスしていました)
試験時間は90分で、問題が50問です。1問に2分もかけれないので、集中力は試験本番までとっておきました。(集中力ないので)
12月ですが、室内はほどよい気温で、ダウンなどを脱いでも暑くもなく寒くもない気温でした。
試験開始とともに問題を解き始めましたが、残り3分でちょうど50問目に到達して、問題を見返す時間が全くありませんでした。なので、合否がくるまで”解答用紙がずれてないか”や”マークの間違い”すごく不安でした。
帰り道で知らない人が答え合わせしている声が地獄でした。
解いた感触としては、10問程度迷った問題があるのかな?という感じ。
50問中25問くらいは2~3級レベルの問題であったかのように思います。ここをしっかり得点していけば十分合格圏内を狙えるなという感じでした。
これから心電図検定1級を受験する方へ
約5か月間の勉強でしたが、かなり心電図知識が増えましたし、仕事に対するモチベーションも上がったと感じています。なにより、自分の自信につながりました。
特別に賢くなくても十分合格可能です。2級レベルと大きく違うのは、
・暗記だけでは通用しない(推理ゲームみたいなところある)
・病態と波形を結びつける力
・ひっかけ問題や起源などを問う問題
があきらかに多いということです。”知識量”だけではなく”真の理解力”が問われています。
表面的な暗記だけでは通用しないです。
他の選択肢ならどうなるかを考えながら勉強していくことが重要だと感じました。
いきなり1級を受けるかどうか、最初は迷いましたし、無謀だとも思いましたが、私でも受かったので、誰でも合格できるはずです。
もしあなたが、受験を迷っているなら、
・自分には無理かも
・まだ早いかも
・実力が足りてないだろう
と感じているのなら、それは「挑戦する価値がある証拠」です。本当に無関心な人は1級受験をまず考えません。
最後に
心電図検定1級は、簡単な試験では決してなく、一夜漬けでできるような資格ではありません。
ですが、努力を正しく積み上げれば、短期間で届く資格です。
挑戦しようとしている時点であなたは、すでに一歩進んでいます。
私は、あなたが”挑戦すること”を陰ながら応援しています。


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