「放射線技師なら総合病院(市立病院)は最強でしょ?」
「一生安泰だし、勝ち組でしょ」
学生時代の友人や親戚から、よく言われます。確かに、総合病院の放射線技師として6年働いてみて、「恵まれているな」と感じる瞬間は多々あります。
しかし、現場には”公務員ならではの「しがらみ」や「苦労」”も確実に存在します。
今回は、現役6年目の私が、総合病院勤務の技師は、本当に「勝ち組」なのか、その実態を本音でぶっちゃけます。
1.総合病院技師が「勝ち組」と言われる3つの理由
まずは、外からみえる”光”の部分。正直、ここはかなり恵まれています。
・①圧倒的な「福利厚生」と「安定感」
ボーナスは年2回(約4.5ヵ月)確実に支給され、住宅手当や扶養手当も完備。産休・育休の取得率も高く、男性技師でも育休がとりやすい環境は、民間病院よりも一歩先を行っています。
・②残業代がしっかりと支給される
当たり前のように聞こえますが、医療現場では「サービス残業」が常態化している病院も少なくありません。総合病院(市立病院)では労務管理が厳しいため、働いた分だけきっちりと給与に反映されます。
・③社会的信用が最強
住宅ローンの審査で落とされることはまずありません。この「信用」は、人生の大きな買い物をする際に絶大な威力を発揮します。
2.現場の技師が感じる「ここは負け組かも…」と思う瞬間
一方で、キラキラした部分だけではありません。
・①年功序列の壁が厚い
どんなに優秀で、心電図検定1級などの難関資格を取得したとしても、いきなり給料が跳ね上がることはありません。ぶっちゃけて言えば、働かないベテランの方が自分より高い給料をもらっている現実を目のあたりにすると、モチベーション維持が難しい場合もあります。
・②設備の導入や組織の動きが遅い
新しい機材や、システムの導入には時間がかかります。”こうした方がよいのに”という疑問を取り上げたとしても、”今までこうやってきたから”と言われたり、反映されても数年かかったりします。動きの遅さによるもどかしさを感じる場面が多いかもしれません。個人的に思うことは”当直室がボロい”ことです。何年も前から設備も変わっていないからか、簡易的なギシギシ音がするパイプベッドと薄い布団しかありません。もう少し上質にしてほしいものです。
・③「副業制限」の足かせ
土日に別の仕事をしてはならない。総合病院は”公務員”という体制をとっていることが多く、原則禁止(あるいは非常に厳しい制限)されています。しかし、総合病院勤務でも公務員でないところもたくさんあります。この制限は、近年の労働においては大きなデメリットです。
3.「勝ち組」になれるかどうかは「配属先」と「自分の動き次第」
総合病院と一言で言っても、実は「配属先」で天国と地獄が分かれます。
・カテ室や救急担当:激務ですが、手当や残業代で稼げます。
・検診センターや分院:穏やかですが、スキルアップ機会は限られます。
私自身は、カテ室に従事したことで「心電図検定1級」に挑戦し、自分の価値を上げることができました。「安定」という土台の上で、いかに「個人スキル」を磨けるか。これができる人が、本当の意味での「勝ち組」になれるのだと感じています。
まとめ:結局、総合病院は勝ち組なのか?
私の結論は、「手堅く人生を攻略していきたいなら、間違いなく勝ち組」です。
爆発的な年収アップは望めませんが、不況に強く、クビのリスクもあまりなく、着実に資産を築けていける環境は唯一無二です。
もし、今の職場で「安定も刺激も足りない」と感じているなら、一度外の世界(民間病院や専門病院)の求人を覗いて、自分の立ち位置を客観視してみるのもいいかもしれません。


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