学生さんにとっては、国家試験の勉強だけでも手一杯。そこに「心電図検定もやろう」と言うのは少し酷に聞こえるかもしれません。
でも、やった方が仕事するようになってから楽だよということも分かってほしいです。
私も学生中に心電図を学んでおけば、心カテ室での仕事をもっと楽に要領よく、できたと感じています。試験勉強がある程度余裕の方は、合わせて少しでも勉強したら良いかなと思います。
国家試験科目ではないからこそ、差がつく!
放射線技師の国家試験には、心電図という科目はありません。だから多くの学生は心電図を「捨てて」います。逆にみんながやらないからこそ、そこを強化した瞬間に、あなたの希少価値を爆上がりします。
理由①:就職試験は「国家試験の先」が出題されることもある
・病院別試験の罠として、国立病院や大学病院、循環器に強い病院などでは、国家試験の範囲を超えて、心電図や臨床での知識が問われることも多々あります。(ある程度、臨床経験を積んでいる中途の人が欲しい場合があるため)
・また、面接試験でも非常に強力な武器になります。「国家試験には出ませんが、将来心臓カテーテルセンターで働きたくて、心電図検定3級を取得しました。」と言える学生を、技師長が放っておくはずがありません。
理由②:入職して1年目からの「疎外感」をゼロにする
・現実の現場は、入職して研修後すぐに、心臓カテーテルセンターだけでなく、CTやMRI、救急ではモニター心電図と出くわします。国家試験しかしてこなかった新人は、ここで「全く読めない」という壁にぶつかります。試験科目になかったからと避けてきた同期が「?」になっている横で、波形状況を詳細でなくてもある程度の知識を披露できれば、先輩からの信頼と称賛が採点で得られるでしょう。
・実際に、心電図に詳しい診療放射線技師は稀です。心臓カテーテルセンターで従事することになっていても2・3級レベルの知識で十分に仕事はついていけるはずです。
理由③:心臓の解剖と生理がより見えてくる
国家試験科目である「解剖学」「臨床医学」「生理学」の部分で心臓のしくみについて触れますが、心電図を勉強すると、刺激伝導系や心筋の動きが「電気的な流れ」として理解できるため、国家試験に出る心疾患の知識が丸暗記ではなくなります。
【1級合格者が厳選】3級・4級が解けるおすすめ参考書
1.読み方だけは確実に身につく心電図/米山喜平
この参考書は非常におすすめで、これ1冊で、3級4級レベルに到達できるくらいです。全くの素人でも、この本を読めば、一通りの基礎知識を叩き込めます。実戦形式で何回も練習していく形なので、p波から順番によんでいけますし、超おすすめです。
2.レジデントのための心電図
僕が人生で最初にかった心電図の参考書です。正直、めっちゃあたりでした。全く知識ゼロの人は、上で紹介した「読み方だけは確実に身につく心電図」の前に読んだ方が良いです。Afとは何か?どういう状態か? 救急でみたら、やばい波形4つなど、超緊急から緊急でない心電図まである程度有名な疾患をわかりやすく図で説明してくれます。全くの初心者にはかなりおすすめです。
まとめ:国家試験の先にある「プロ」へ
国家試験を通るのは当たり前。でも、心電図が読める技師は当たり前じゃない。国家試験に出ない部分でも努力できる人が、現場でも尊敬され重宝される「デキる技師」であると思います。試験は12月合格発表は、2月です。3年生、4年生時に勉強し受験することをお勧めします。国家試験の息抜きに心電図を勉強するのもいいかもしれません。


コメント