放射線技師は就職難って本当?【現役技師が解説】

診療放射線技師に関して

将来の夢を決めていくなかで、「やりたい仕事だとしても果たして良い所に就職ができるのか。」「国家試験に合格することはできるのか。」「どれくらいの人が目指しているのか。」など様々な疑問が出てくると思います。今回は診療放射線技師が就職難と世間では言われていますが、実際の所どうなのかを現役で診療放射線技師として働く私が、ぶっちゃけていこうと思います。

そもそもなぜ「就職難」と噂がでるのか。

1つ目は、放射線技師は1つの病院に対しての求人数が少ないためだと考えられます。CTやMRI、レントゲン、放射線治療など様々なモダリティに携わっていきますが、医師や看護師のように患者さんの様子を逐一診るわけではないので、人件費的には削減されがちです。総合病院や市立病院だとしても毎年1人~2人程度の募集です。(もちろん求人がない年もあります…)
”絶対にこの病院に就職したい!”という強い意志があったとしても、そこに就職できるかはどんなに賢くても運なところもでてきます。

2つ目は、養成校の増加が考えられます。専門学校や大学の新設が続き、放射線技術科学科が増えてきていることにあります。求人数は変わらないのに、供給数が多くなっているため”飽和状態”になってきています。

3つ目は、AI技術の進歩により将来技師の仕事はAIに奪われてなくなってしまうのではないか?という不安からくることによる人事側の求人数の減少です。(※実際はAIを使いこなす技師が必要になってくるため、なくなることはまずないです)

以上の観点からは放射線技師は”飽和状態であり就職は昔よりも厳しい”と言えるでしょう。

放射線技師は”就職難”ではない

さきほどと逆のことを言いますが、私は現在の放射線技師は”就職難ではない”と考えています。

1つ目は、2025年の全国の有効求人倍率1.22倍で診療放射線技師の有効求人倍率は1.16倍ということです。ここからも就職活動においてはむしろ若干就職がしやすいと言えるでしょう。

2つ目は、選ばなければどこでも求人はあるということです。放射線技師は病院だけでなくクリニックや検診バス、研究職、大手医療企業と幅広く活躍することができます。私の大学では大半の人は卒業後医療機関に就職していました。

3つ目は、比較的大学病院等は求人数が多いため就職しやすいということです。しかし、就職してからも研究や勉強会の日々のため、自己研鑽できる方はおすすめです。

以上のことからも、「選ばなければどこにでも就職できる」が「選ぶなら武器と運」が必要です。
求人1人に対して数人で争うため、”こいつがほしい!”と思ってもらえるような”キャラクター”や”他の強み”が必要になってきたりします。実習で気に入られてそのまま就職…なんてことも周りではありました。また給料も安定している職業であるため離職率も低く、好条件の病院は欠員があまり出ません。

就職・転職で有利になる人の特徴

読影補助スキルがある:CT、MRI、心電図やエコー画像判読の知識

コミュニケーション能力に長けている:技術だけでなく患者対応や多職種との連携ができる。

情報収集能力がある:転職サイトやコネクションを駆使して、非公開求人を掴める。

放射線技師は「武器をもて!」

「就職難」は嘘ではないですが、正確には「人気求人の激戦化」です。資格を持っていればどこにでも就職できる時代は終わっています。よって条件の良い病院には応募が殺到します。よって、自分にしかない武器というのを作る必要があると考えます。
 もし、差別化のために心電図検定(3級でも十分)や第一種放射線取扱主任者を勉強していきたい方はぜひブログ記事をよみ、参考書を漁ってみてください。

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