こんにちは!私は社会人7年目になり、AngioやX線透視撮影室に従事している放射線技師です!看護師の妻とともに、日々医療に携わってます。
今日は、みんなが気になる”待機制度”の話です。
「ついに、うちの病院でも『その時』が来てしまいました…。」
放射線技師として7年目。これまで脳血管内治療やIVRのバックアップとして動いてきた我がAngio班に、ついに「待機制度」が導入されました。
「手当が出るならラッキー!」なんて声も聞こえてきそうですが、現役技師としての本音は…そんなに甘いものではありません。今回は、制度導入で激変した僕の日常と、生々しい待機代の数字を全公開します。

1. 「ボランティア待機」からの脱却、しかし代償は大きかった
現在、私の病院では、放射線技師の夜間当直者は1名のみです。当直もかなり激務です。よって、緊急で何か治療になる場合は、誰かを呼ばなくてはなりません。
これまでは、脳血管治療やIVRへの呼び出し対応がメインでした。
正直に言うと、当時はほぼボランティア。呼び出されて働いた分の残業代は出ますが、「いつ呼ばれるかわからない」という拘束時間に対する手当はありませんでした。
それが今回、心カテが追加されたことで正式に「待機制度」としてスタート。待機代が支給されることが決定したのです。一見、待遇改善に見えますが、ここには大きな落とし穴がありました。
2. 【絶望】呼び出し頻度が「週1」から「2〜3日に1回」へ
数字で見ると、その過酷さが浮き彫りになります。
- 以前(脳外・IVRのみ): 年間50〜60件程度。
- 現在(心カテ追加後): 年間予想160〜180件。
これ、計算すると恐ろしいことになります。以前は週1回あるかないかだった呼び出しが、2〜3日に1回は必ず誰かが呼ばれる計算です。
Angio班が当直の日はAngioに従事していないものがバックアップに回るため、実質的にAngio班以外のスタッフもこの荒波に飲み込まれています。もはや「誰かがやってくれる」レベルの話ではなくなってしまいました。
もはや、当直2名体制にした方が良いのでは?というような声もあがっています。
しかし、2名当直にしてしまうと、当直明けが2名になってしまい、日勤帯の勤務人数が減ってしまうのです。これは、現在の技師数ではかなり難しく、年休なども取得しずらくなってしまいます。

3. 気になる待機代は「3,700円」。これを高いと見るか、安いと見るか
皆さんが一番気になる「お金」の話をします。
- 平日(夜間〜翌朝):3,700円(30分以内に到着)
- 土日(日勤帯・夜間帯):各3,700円(30分以内に到着)
FP3級の視点で見れば、不労所得ならぬ「拘束所得」です。 でも、1級技師として現場に立つ僕個人の感想を言わせてください。 「一日中、自由を奪われて3,700円は、安すぎる。」
まだ、私には子供がいませんが、お子さんがいる家庭かつと共働きの家庭では、この制度はかなり厳しい制度になります。呼び出された時点で、奥さんのワンオペ確定です。奥さんも夜勤がある仕事だと、呼び出し対応している間、子供はどうするのでしょうか?
かなり理不尽な制度であると私は感じています。(現場の人間にアンケートを実施してほしかった)
土日にビールを飲むことも、家族と遠出することもできず、常にスマホを握りしめて過ごす代償がこれ。皆さんの施設と比較していかがでしょうか?
4. 睡眠不足のまま、翌朝のルーチンへ突入する恐怖
さらに追い打ちをかけるのが、「翌日の勤務」です。 原則として、夜中に呼び出されても翌日は通常勤務。理由はシンプル、現場の人数が足りないからです。
夜中に2件、3件と緊急が重なり、朝日を拝みながらそのまま日勤の検査に入る…。想像してみてください。集中力が命のカテ室で、寝不足の技師が血管を凝視し続けるリスクを。もちろん、本当に無理な時は休みをもらえる空気はありますが、「穴を開けられない」という責任感が僕たちの首を絞めています。
5. 心の休まる暇がない。「爆音設定」で眠る夜
実際に待機を経験して一番辛いのは、肉体よりも「精神」です。
- スマホが気になって寝付けない
- マナーモード解除、音量最大で枕元へ
- 「もし電話に気付かなかったら…」という強迫観念
お金をもらっている以上、プロとして「寝てました」は許されません。熟睡なんて到底無理。夢の中でもカテ室にいるような、そんな感覚です。
まとめ:体と心を壊す前に考えたいこと
待機制度の導入で手取りは少し増えるかもしれません。でも、その対価として僕たちは「自由」と「質の高い睡眠」を差し出しています。
「仕事のために体を壊すのではなく、人生を楽しむために体を守る」 これが僕の信念です。
もし、今の環境が「お金以上に心身を削りすぎている」と感じるなら、それは立ち止まるサインかもしれません。僕は診療放射線技師としてプライドを持って現場に立ち続けますが、同時に「自分の健康資産」を守るための選択肢も常に持っておきたいと思っています。


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