
こんにちは!現役7年目の診療放射線技師として、東海にある市立病院(地方公務員)に勤務している管理人のMizuです。
現在、診療放射線技師を志している方の就職先や転職先としての候補として、市立病院(公務員)としての働き方や給与、福利厚生はどうかをぶっちゃけていければと思います。
民間病院やクリニックで激務に追われている方や、これから公務員試験を控えている学生さんにとって、公務員技師の「中身」はすごく気になる部分ですよね。
ネットを見れば「安定していて最高」という綺麗事ばかりが目立ちますが、現役7年目の僕から言わせれば、「ぶっちゃけ、良いところばかりじゃないよ!」というのが本音です。
今回は、僕が実際に働いて感じているリアルな給与事情と、公務員技師として働くメリット・デメリットを完全にぶっちゃけます!
地方公務員(市立病院)の放射線技師の給料事情を公開!
まず、みなさんが一番気になる「給料」のリアルからお話しします。
公務員の給料はすべて法律や自治体の条例でガチガチに決まっています。医療職の場合は「医療職俸給表(二)」というものが適用され、自分の「級(役職)」と「号給(経験年数)」によって基本給が決まります。現在は賃上げムードもあり、初任給も高めになってきています。私の病院では初任給は25万程度です。ぶっちゃけ、20代〜30代前半の若いうちは「安い」です。残業や夜勤で稼ぐスタイルになってきます。
多くの人が勘違いしがちですが、公務員になったからといって最初から大金がもらえるわけではありません。
むしろ、若いうち(20代〜35歳前後)の基本給や手当は、大手の民間急性期病院や、残業がガンガンある病院と比べると「驚くほど安い」というのが現実です。私の時は、基本給20万スタートでした。技師歴7年目の現在でも数万しかあがっていません。
現在7年目の私の年収は約600万程度です。病院に勤務している診療放射線技師全体で見ると、中の上くらいの立ち位置かと思います。
しっかりと貯金や投資もできますし、年収や人間関係には現在満足しています。
他の記事でも紹介しているように夜勤や待機制度は病院によっても手当の金額も違うので、病院見学や転職サイトのプロスタッフに確認をとることがおすすめです。
ただし、破壊力抜群の「年功序列」と「ボーナス」
では、なぜみんな公務員になりたがるのか。それは「絶対に右肩上がりに増えていく仕組み」があるからです。
- 定期昇給: 毎年、大きなミスをしなければ確実に号給が上がり、基本給がベースアップします。私の病院では年間5000~6000円の基本給上昇。
- ボーナス(期末・勤勉手当): 年間でおよそ4.5〜4.7ヶ月分が、景気の良し悪しに関係なく「必ず」支給されます。基本的には、国家公務員のボーナスに準ずる感じです。しかし、同じ市立病院でも県によっては、昇給制度がなかったりします。
若いうちは民間病院の同期に給料で負けていても、35歳、40歳、45歳と年齢を重ねるにつれて、基本給の差で一気に民間の平均をごぼう抜きにしていきます。
注意!:市立病院でも公務員ではない場合がある
市立病院に就職しても、独法化などをしていれば公務員ではない場合があります。市立病院の公務員枠というのは案外少ないです。
しかし、病院が独法化していても、基本給や福利厚生は基本的には国家公務員に準じられるため、そこまで給与の差はないでしょう。
放射線技師が公務員(市立病院)として働く3つのメリット
給料の仕組みを踏まえた上で、僕が日々実感しているリアルなメリットを3つに絞ってご紹介します。
① 圧倒的な「雇用の安定性」と「社会的信用」
どれだけ医療業界が不況になろうとも、市立病院が倒産してクビになることはまずありません。この安心感は公務員だけの特権です。また、住宅ローン(3LDKの一戸建てなど)を組む際、公務員というだけで銀行の審査は一瞬で通ります。金利面でも優遇されやすいです。
安定した収入に、社会的信用が手に入ります。結婚や子供ができたときに「公務員」であることは非常に強い武器になると感じました。
② 福利厚生の充実(休みやすさ・各種手当)
有給休暇の取得が推奨されており、夏休みや子育てに関する休暇制度も非常に手厚いです。残業代(時間外勤務手当)も、働いた分はきちんと支給される自治体がほとんどです。
今の職場は、非常に人間関係も良好のため、不妊治療や病欠による休み、育休、産休にも寛容です。男性でも育休を2か月程度ですが取得しています。住宅手当や児童手当もしっかり支給されます。
③ 5年、10年先を見据えた「人生設計」が狂わない
「来年の給料が下がるかもしれない」「ボーナスがカットされるかも」という不安が1ミリもないため、将来のライフプラン(結婚、マイホーム、子供の教育費など)を非常に正確に立てることができます。
放射線技師が公務員(市立病院)として働く3つのデメリット
良いことの裏には、当然デメリットもあります。ここが一番のぶっちゃけポイントです。
① スキルを磨いても、資格を取っても「給料に直結しない」
民間病院であれば、「心電図検定1級を取った」「第1種放射線取扱主任者に合格した」となれば、数万の手当がついたり評価されて昇給したりすることがあります。 しかし公務員は超・年功序列。どれだけ個人のスキルを高めても、個別の資格手当がガツンとつくことは稀で、基本的には「年齢と勤続年数」がすべてです。
② 副業が基本的に禁止(厳しい制限がある)
公務員法により、原則として副業は禁止されています(営利企業の従事制限)。「自分の力でブログやSNS、執筆で月5万、10万と稼いでみたい!」と思っても、法律の壁があるため、民間病院のように自由な副業ビジネスを展開しにくいのが現状です。
③ 異動や組織の「お役所仕事」の独特な空気
市立病院は「市役所の医療部門」という立ち位置でもあるため、何か新しい機材を導入するにも膨大な書類と承認が必要で、スピード感が遅いです。また、人事で思いがけない部署への配置転換などがある場合もあります。
④市民病院のため、どんな患者も受け入れなければならない
市立病院は、生活保護の方や、わりと悪質なクレーマー、わがままな入院患者も受け入れなければなりません。出禁にすることがあまりできないのです。出禁にして他の病院に送っても、帰ってくることもザラにあります。笑
よって、悪質な患者やその家族によって、精神的にもかなり削られる場面も多くなるでしょう。
まとめ:公務員技師に向いている人・向いていない人
最後に、現役の僕の視点から、公務員(市立病院)の放射線技師に向いている人と、そうでない人をまとめます。
- 向いている人:
- 20年、30年と同じ職場で長く勤め、将来的に確実な安定と高年収を手にしたい人
- 家族との時間やプライベートのライフプランをカチッと安定させたい人
- 向いていない人:
- 「20代、30代の若いうちから、自分の実力でもっとガッツリ稼ぎたい!」という人
- 個人のスキルや資格をダイレクトに評価して給料に反映してほしい人
もしあなたが後者の「若いうちから攻めのキャリアで年収を上げたい」と思っているなら、ぶっちゃけ公務員試験をがんばるよりも、民間の好条件な急性期病院や、医療機器メーカーの営業を視野に入れた方が、納得のいく20代・30代を過ごせる可能性が高いです。
自分の「本当の市場価値」を知ることから始めよう
今の職場の給料や評価に不満があるなら、まずは医療職に強い転職エージェントに無料登録して、「民間の最新の給料相場や求人」をこっそり覗いてみることをおすすめします。
「自分の今のスキルなら、民間だとこれくらいもらえるんだ」という基準(市場価値)を知っておくだけでも、公務員を目指すべきか、民間を攻めるべきかの迷いが一発で吹き飛びますよ。
エージェントへの相談や求人チェックはすべて完全無料なので、まずは情報収集の一歩として活用してみてください!

コメント